ありえない高校生マリッジ
今日の放課後も文化祭の準備にクラスの皆は追われていたけど、私は用事があると帰宅。

中田さんがディナー用のドレスを用意してくれていた。

私はドレスに身を包んだ。

中田さんの選んだドレスは上品で素敵な紺色のドレス。ひざ下までスカート丈はふんわりとしていて可愛いラインを演出。

その上に同系のボレロを羽織った。

「これは薫様からプレゼントです」

「えっ？」

中田さんはケースを蓋を開けて、中身のネックレスを見せた。
一粒一粒が凛とした光を放つパールネックレス。
イヤリングとセットになっていた。

「パールで有名なブランドの厳選された粒だけを使用したネックレスです。値段にすれば、100万ぐらいでしょう・・・」

「そんな高価な物を私に・・・」

「貴方は氷室家当主・渚様の妻ですから・・・」

中田さんのその重みのある言葉に、私の背筋がピンと伸びた。

渚君が背負った物の大きさを自覚した。
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