ありえない高校生マリッジ
部屋は個室で二人掛けのテーブル。

硝子の向こうに広がる眩い光の横浜の街並みに思わず瞳を開いた。

「夜景見るのは初めてか?」

渚君は夜景には見向きしなかった。

「渚君は夜景見ないの?」

「見ても、同じだろ?それよりも何食べたい?」

「渚君にお任せします」

「肉か魚どっちがいい?」

「じゃ肉で」

「じゃ俺は魚だ。乾杯のジュースは何がいい?」

「アップルジュース」

「じゃ俺はウーロン茶で・・・大人になったら、ワインで乾杯しような・・・那岐」

「はい」



渚君はメニューのアラカルトを閉じて、呼び出しのボタンを押した。



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