ありえない高校生マリッジ
「たくさん、フォークやナイフが並んでいるけど…どれから使えばいいの?渚君」

「いつも食べてる通り…外側から使うんだ」

「あ…同じなんですか・・・」

「分からないなら、俺の使うの、見てればいい」

「それもそうですね・・・」

「まずは乾杯だ。那岐」

「はい。何に乾杯ですか?」

「父さんが亡くなって49日過ぎてもないのに不謹慎だけど・・・俺とお前の結婚を祝して乾杯だ」

「乾杯」

私達はグラスをカチンと合わせて乾杯した。

「そうだ…後で白石君から貰ったプレゼントあげます」

「達生のヤツ…気が利くな・・・」

前菜が運ばれ、ディナーが始まった。
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