ありえない高校生マリッジ
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「美味しかった・・・」

私は渚君のデザートの苺のミルフィーユまで食べた。

「もうすぐこの夜景ともお別れ・・・写真撮っとこ」

「また…連れて来てやるよ」

渚君はブラックコーヒーを含みながら静かに呟く。

「本当に?」

「俺は嘘言わない」

「じゃ来月のクリスマスに。その次は正月で・・・月替わりでコースが違うらしいですよ」

「・・・毎月は無理だ」

「どうして?」

「どうしてって…それじゃ楽しみがなくなるだろ??」

「いつならいいんですか?」

「来年だ」

「来年って・・・」

「来年の今日…また、来よう」

「来年まで待つのか・・・」
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