ありえない高校生マリッジ
私は『エンジェルの下着』の黒の上下を選び、バスローブに身を包んで戻った。

「出ましたよ…渚君」

渚君は誰かと電話を掛けていた。

「誰に電話ですか??白石君ですか?」

「ん、あ・・・平井さんだ・・・」

秘書の平井さんか・・・

渚君は「分かった」と電話を切った。

「電話はおしまい?」

「うん・・・」

「それよりも白石君に掛けたんですか?」

「掛けた・・・余計なお世話だと。俺だって…持ってると」

「持ってる?」

「・・・後で使うから…その時に分かる。俺もシャワー浴びて来る」
渚君は私と入れ違いにバスルームに直行した。


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