ありえない高校生マリッジ
ACT19*文化祭
~那岐紗side~
文化祭当日。
「いってらしゃい。渚君」
「行ってくる。お前は文化祭頑張れよ。那岐」
「うん・・・」
渚君は中田さん達使用人がそばに居ると言うのに、額に唇を寄せて、優しく口づける。
「渚様・・・天国の歳三様の二人の仲睦まじいお姿を見れば、涙を流すコトでしょう」
中田さんはハンカチで瞳の涙を拭いていた。
母が私を身ごもったせいで、鷹栖さんと仲たがいしてしまった天国の歳三様。
歳三様はきっと・・・鷹栖さんとの和解の意味も込めて私と渚君を結婚させたんだと思う。
車寄せに停めている車のトランクに平井さんが渚君のゴルフバックとボストンバックを詰め込んだ。
「社長行きますよ」
「ああ」
でも、渚君と私は見つめ合う。
今はずっと一緒に居たい気分だった。
「社長!奥様に見惚れないで…行きますよ」
平井さんが強引に渚君の腕を掴んだ。
「平井さん・・・せっかちだな・・・お土産沢山買ってくるから・・・頑張れよ」
「渚君も頑張ってね」
私は大きく手を振り、渚君を見送った。
「いってらしゃい。渚君」
「行ってくる。お前は文化祭頑張れよ。那岐」
「うん・・・」
渚君は中田さん達使用人がそばに居ると言うのに、額に唇を寄せて、優しく口づける。
「渚様・・・天国の歳三様の二人の仲睦まじいお姿を見れば、涙を流すコトでしょう」
中田さんはハンカチで瞳の涙を拭いていた。
母が私を身ごもったせいで、鷹栖さんと仲たがいしてしまった天国の歳三様。
歳三様はきっと・・・鷹栖さんとの和解の意味も込めて私と渚君を結婚させたんだと思う。
車寄せに停めている車のトランクに平井さんが渚君のゴルフバックとボストンバックを詰め込んだ。
「社長行きますよ」
「ああ」
でも、渚君と私は見つめ合う。
今はずっと一緒に居たい気分だった。
「社長!奥様に見惚れないで…行きますよ」
平井さんが強引に渚君の腕を掴んだ。
「平井さん・・・せっかちだな・・・お土産沢山買ってくるから・・・頑張れよ」
「渚君も頑張ってね」
私は大きく手を振り、渚君を見送った。