ありえない高校生マリッジ
「大丈夫??那岐ちゃん」

「白石…君??」

「しっかりしろっ!!敦司」

諏訪部先輩が必死に伊集院先輩の名前を呼んでいた。

ようやく、脳内が再活動し、状況が呑み込めた。

「達生、救急車だ。救急車!!」

「わかった」

白石君は携帯で救急車を呼ぶ。

周囲は騒然としていた。
私と一緒に転落したのは伊集院先輩だった。

彼は私のカラダを庇い、自分のカラダをアスファルトに叩きつけたのだった。

眼鏡は飛んでレンズは割れて、後頭部からは夥しい鮮血が流れ、意識はなかった。

「敦司のヤツ・・・かなり頭を強く打ち付けたようだ・・・」

先生たちや学園長まで出て来て、大騒ぎになった。


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