ありえない高校生マリッジ
私は誰かに突き落とされたと学園長には説明したけど、私が誤って階段から転落して、伊集院先輩が庇って大怪我をした。
学園は事故として片付けてしまった。

「お前らは那岐を突き落とした犯人見てないのか?」

「・・・沢山人が居たし・・・」

「なら、その中の誰かが目撃している可能性だって・・・」

「学園は事故として片付けたんだ。今更、蒸し返すな…渚」

諏訪部先輩が渚君を叱責した。

「・・・敦司が死んでたら、もっと大事になっていたんだぞ。敦司は総理の息子だ…それに、未来の総理になるかもしれない器の持ち主だ。
那岐ちゃんに自分をカッコよく見せたいのは分かるけど・・・
渚お前らはもう…敦司と関わらない方がいい・・・」



「諏訪部・・・先輩」

「圭吾…俺は・・・那岐はまだ1年生だし。後2年…この学園に登校しなければならない。
キチンとしてあげた方が那岐だって…快く・・・」



「お前ら、結婚してんだろ?別に那岐ちゃんを無理して通わせる必要ないじゃん。俺は誰が那岐ちゃんを突き落としたか知ってる。でも、言わない。
那岐ちゃんを敵対視している女子は沢山居る。
この学園は那岐ちゃんにとって居心地いい場所じゃない」




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