ありえない高校生マリッジ
一人っ子だと言われていた氷室先輩に突然…同名の妹が出来たと…



みんなが騒ぎはじめ…私を一目見ようと…
沢山の生徒たちが1年B組の教室に押しかけた。



「・・・」


「おいっ…お前ら邪魔だ…」


生徒たちをかき分けて伊集院先輩が教室に入って来た。




「那岐ちゃん…」


「伊集院先輩…」

眼鏡越しの瞳は優しくて口許も爽やかな笑みを浮かべていた。


「次の授業が終わったら…生徒会室で一緒にランチを食べよう」



「は、はい…渚さ…渚お兄ちゃんもいっしょなんですよね」


「もちろん…君に是非…会わせたい面々がいるんだ・・・」



「渚お兄ちゃんのお友達ですか?」



「まぁ、そうだよ…また…迎えに来るから…ここで待っててくれ」



「はい」








< 58 / 182 >

この作品をシェア

pagetop