ありえない高校生マリッジ
「ライバルと思っているのは渚だけだ。私は別に張り合っているつもりはない」

「父親が総理大臣だから…余裕かましてるのかよ。敦司」

「父上は関係ないさ。ほら早く食べよう。氷室さんが食べたそうにしているよ」

目の前に出された豪勢な食事。

3人の会話は途切れるのを待っていたがなかなか終わりそうになかった。
彼らの会話が終るのを必死に待ったが、私の様子に気づき伊集院先輩が強制的に話を終わらせる。


「いただきます」

私は待ってましたと言わんばかりにパクパクと口に運んだ。

「豪快な食べっぷりだね・・・」

優雅に食べる伊集院先輩はクスッと笑う。


「ところで、二人の馴れ初めは?」

「馴れ初め?あ・・・私の父親は昔、渚様をお世話していた執事で・・・」

「那岐紗ちゃんはその執事の娘ってコト?」
白石君と伊集院先輩との会話に口を挟む。

「はい」

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