ありえない高校生マリッジ
智樹君の円らな瞳が俺をジッと見つめる。

俺もジッと見つめ返した。

互いに見つめ合っていると、智樹君の瞳に涙が潤み始め、大声で泣き出した。

「渚様の顔が怖かったようですね・・・赤ちゃんにはもっと笑顔で接してあげてないと」

「・・・そんなコト言われても・・・俺はお前たちが来る前まではクールキャラだったんだ・・・いきなり、キャラ変更はできない」

「それでは、いつまで経っても、智ちゃんのパパになれませんよ」

「・・・俺はスキで智樹のパパになったんじゃない!!」

那岐のあやしで、一旦泣き止んだ智樹だけど、俺の大声に驚き、今度が鼓膜が痛くなるようなギャン泣きで周囲を騒がせた。


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