ありえない高校生マリッジ
次の休み時間、会う約束を交わして、それぞれの教室に戻った。

「那岐ちゃん!」

白石君の方が自ら、私の教室まで迎えに来てくれた。

「次は高瀬先生のコミケだろ??高瀬先生、今日は具合悪くて、休みだから…自習だと思うよ」

「そうなんですか・・・」

「そうそう・・・自習なら、サボっても大丈夫。俺と一緒に『生徒会』御用達の秘密の部屋に行こう」

「えっ?」

白石君は妖しい微笑を湛え、私の右手を掴んだ。

休み時間10分で済ませられる話ではない。
私は彼の誘いに乗って、『生徒会』御用達の秘密の部屋に足を運んだ。

「この校舎は?」

『立ち入り禁止』の看板が立った古めかしい校舎。

「ここに『生徒会』御用達の秘密の部屋があるんですか?白石君」

「うん…ここの二階にね」

白石君は立ち止まる私の背中を押して、先に中へと入れる。


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