ありえない高校生マリッジ
渚君は社長室に私を案内すると、平井さんから会議資料を受け取り、出て行ってしまった。

「奥様、飲み物はコーヒーでいいですか?」

「あ、はい」

平井さんは給湯室に。

天井まで続く硝子の向こうには横浜の海や街が広がっていた。

どっしりとした重厚感のある渚君のデスク。

その向こうにはお洒落な白のボックスソファが四つ、黒のテーブルを挟み、配置されていた。

壁際には、ファイルがキレイに並んだ書棚に観葉植物。

「ここで、渚君は仕事してるんだ・・・」

「立ってないで、ソファにお掛け下さい。奥様」

平井さんがトレーを持って現れた。トレーの上には綺麗な模様の入ったブランドのカップとソーサー。

その隣には苺のショートケーキ。


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