ありえない高校生マリッジ
ACT11*悲しい真実
~那岐紗side~
渚君は歳三様に仕事の話をしようとリビングルームでテレビ電話。
でも、具合が悪いのか、テレビ電話に出て来たのは奥様の薫様一人。
私はリビングルームのドアの前で、眠る智樹を抱っこしながら、二人の会話を盗み訊いていた。
「那岐様??」
「あ…中田さん??」
「ここで何を?」
偶々、通りかかった中田さんが訝し気に私の顔を見る。
「今、渚君はお母さんの薫様とお話しています」
「・・・」
「中田さんは歳三様の病をご存知なんですよね」
「存じております」
「そうですか・・・もしかして、知らなかったのは渚君だけですか?」
中田さんは眉を顰め、悲痛な顔で、頷いた。
ここに来て、4日目の私が知ってて、息子である渚君が知らないなんて…可哀相。
でも、具合が悪いのか、テレビ電話に出て来たのは奥様の薫様一人。
私はリビングルームのドアの前で、眠る智樹を抱っこしながら、二人の会話を盗み訊いていた。
「那岐様??」
「あ…中田さん??」
「ここで何を?」
偶々、通りかかった中田さんが訝し気に私の顔を見る。
「今、渚君はお母さんの薫様とお話しています」
「・・・」
「中田さんは歳三様の病をご存知なんですよね」
「存じております」
「そうですか・・・もしかして、知らなかったのは渚君だけですか?」
中田さんは眉を顰め、悲痛な顔で、頷いた。
ここに来て、4日目の私が知ってて、息子である渚君が知らないなんて…可哀相。