麻川くんより、バカでした。
私は、お母さんが無事になることを祈らなきゃいけない。
私と翔希と、お父さんは病院に泊まりお母さんが急変したときの為にほとんど起きていた。
「お母さんにもしものことがあっても3人でがんばって生きていこうな。お父さんがちゃんとお前らを高校につれていったるしな。お前らは心配しんでいいから…」
真剣だってことは、お父さんの目を見て分かった。
「お母さんが死ぬわけないじゃん…。」
「そうだよ!!お父さんなに言ってんだよ!!俺らのお母さんなんだよ…お母さんは死ぬわけない!!」
翔希はすでに泣いていた。
麻川くんも、同じ気持ちだったんかな…
~♪~
「あ、ちょっとでてくるね。」
「あぁ、あまり長くなるなよ。」
お父さんの目は少し赤くなっていた。
「もしもし?」
『リンちゃん?』
「そうだけど…」
『さっきはゴメンな。俺と一緒の気持ちにさせたくなかったんだ。』
「うん…」
『お母さんどう?』
麻川くんは、すごくお母さんのことを心配してくれる。
「まだ、体温下げてるよ。」
『なにかあったらすぐ言えよ。どこの病院?』
「厚生病院」
『今行っても大丈夫か?』
「大丈夫だと思うよ!」
『なら、行くな。また電話する。』
ブチと切れてしまった。