麻川くんより、バカでした。

「なぁっ!!」
昼ごはんを黙々と食べているとき、急に麻川くんが話し出した。
「俺ら2人であの木の下行こうぜ!!」
あの木。初恋をしたあの木。
「うん、いこっか。」
私は笑顔で返した。
麻川くんに笑顔を出したのは初めて…かな。
「うんっ決まり!!じゃあ、また迎えに来るわ!!」
バタバタと自分のクラスに帰っていく

「ねぇねぇ、皆川さんってさ麻川くんと付き合ってるの?」
クラスの女の子が聞いてきた。
どう答えるかちょっと戸惑っていたとき
「付き合ってないよ!!麻川くんとはお友達☆」
と、メイが言ってくれた。
「そうなの?ふぅ~ん」
女子らは自分の席についた。
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