麻川くんより、バカでした。
第3章
気付いた
あのあとバイバイして、家に帰った。
麻川くんがあのお兄ちゃんだったなんてなぁ・・・
偶然ってスゴっ!!
~♪~
着信:メイ
こんな時間にメイから電話があるなんて・・・
なんか、胸騒ぎがする。
「もしもし」
『もしもしリン?!』
「どうしたの?そんなに慌てちゃって」
『麻川くんが事故に遭った!!』
え・・・麻川くんが事故・・・?
ヤダ・・・ヤダ・・・
「病院・・・どこ?」
『厚生病院』
「部屋・・・は?」
『ICU』
お母さんと一緒・・・っ
ヤダ・・・っ・・・
ジャージのまま家を飛び出した。
足がどんだけ汚れたっていい。
私は今までにないほどのスピードで病院へ向かった。