麻川くんより、バカでした。

大切さ


朝起きると、もう11時になっていた。
麻川くんの方を見ると、麻川くんが目を開けていた。
「麻川くんっ!!私のこと分かる?!」
すると、麻川くんはなにも反応しなかった。
でも手が少しピクッと動いた。

「もしもしメイ?麻川くんが目あけたよ!!」
『本当?!今から善弥と向かうね!!』

数分後、メイと善弥くんが来た。
「タツヤ!!俺のことわかるか?」
また手が動いた。

目がキョロキョロしていて、手がピクピクしている。
「か・・・可愛い///」
顔が真っ赤になってしまった。
ちょー可愛いんですけど。
え ヤバ。
「ひゃーっ///小動物みたぁいっ///」
ぴょんぴょん飛び跳ねる、わたし。

そのとき、麻川くんが笑った。
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