麻川くんより、バカでした。
-二週間後-

学校に行ったあと、すぐに着替えて病院に向かった。
日に日に麻川くんの具合がよくなっている。
このままよくなっていってほしいなぁ・・・。

そう思いながら病室に入ると
そこには座っている麻川くんの姿があった。
「おーリンちゃんっ!!」
ニッコリ笑って出迎えてくれた。
「え・・・」
涙がぽろぽろと落ちていく。
「麻川くん・・・麻川くんっ!!」
私は麻川くんのところへ急いでいった。
「どうしたんや!!ごめんな、迷惑かけて。」
私の頭に手を置いた。
「迷惑なんかじゃないよ。むしろ感謝するよ!!」
「事故ったことに感謝すんの?!えぇっ?!」
「アハハッ違う違う、大切なことに気付くことができたから!!」
もう言おうと思った。
麻川くんに対する気持ちを。
「なになに~?」
「私ね、麻川くんのことが好きだよ。」
言ったとたん、私と麻川くんの顔が真っ赤になった。
「えぇっ!!ちょっタンマ!!」
どんどん顔がまっかになっていく。
「俺も、リンちゃんのことが好きです。付き合って・・・うわぁ///」
肝心なとこ言ってないよ!!
「なにってぇ~?」
「付き合ってください!!」
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