麻川くんより、バカでした。

学校にて


「いってきまぁーーーすっ!!」
『いってらっしゃい』と言ってくれる弟と、お母さん。
学校には、メイと2人で行っている。

ピンポーンと鳴らすとメイが慌てて出てきた。
「リン!!あとから髪結んで!!」
「メイ今日はおろしてみたら??」
「あんたが面倒なだけだろ…」
バレちゃったぁ~♪
ちょっと小走りで逃げる、逃げる。
2人で笑いながら登校していると
後ろから聞き覚えのある声が…

「リンちゃんだあぁぁあぁぁっ!!!おっはよぅ★」
朝から『★』がつくほど元気なんて…
「おはよー麻川くん。」
ちょっといつもより笑顔で言ってみた。
「リンちゃん、笑顔可愛いね…」
「ぇ…ちょっ///」
なに照れてんだよ…
メイがこっちを見てニタニタしている…
「まぁ!!また後でね!!バイバイリンちゃん!!」
と、言って走っていった。

「ちょーカップルみたいなんやけど??付き合ってんじゃないの~??」
メイがおちょくってくる。
「そんなんじゃないからあぁ…。」
「さぁ~どうだかねぇ~お似合いだと思うんだけどなぁ~♪」

私は、タッ…麻川くんのことなんて、微塵も思ってないんだ!!
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