麻川くんより、バカでした。
「あーっ癒恋だあ!お,タツヤくんもいる!あと…もう1人男の人…?」
俺はすぐにその写真を奪ってしまった。
「あっ…」
少し翔希がうつむく。
「ごめん」
少し笑顔を作りながら俺は謝る。
こんな写真もう捨てておけばよかった。
翔希は聞きたそうな顔をしていたが、聞いてはいけないと空気を読みなにもしゃべらなかった。
これは言ったほうがいいのだろうか。言わないほうが…いいのだろうか。
「この人は、」
としゃべり始める。翔希はすぐに俺と目をあわす。
もう言っても大丈夫だよな。
翔希になら、言っても…大丈夫だよな。
1枚のさっきの写真を出す。
「これは癒恋、これは俺、それでこの男は…俺の兄貴だ。」
「えっ…もう1人お兄さんがいたんですか?」
話すのに少し躊躇する。
「うん。俺の3つ上、だから今大学2年になるのかな。」
話を続けると翔希は真剣に聞いてくれた。うなずいたり、相槌をうったり。
「でも俺が中1のとき、兄ちゃんは…“消えた“」
「消え…た?」
兄ちゃんは“消えた“んだ。
そう、俺は思うことにしたんだ。
俺はすぐにその写真を奪ってしまった。
「あっ…」
少し翔希がうつむく。
「ごめん」
少し笑顔を作りながら俺は謝る。
こんな写真もう捨てておけばよかった。
翔希は聞きたそうな顔をしていたが、聞いてはいけないと空気を読みなにもしゃべらなかった。
これは言ったほうがいいのだろうか。言わないほうが…いいのだろうか。
「この人は、」
としゃべり始める。翔希はすぐに俺と目をあわす。
もう言っても大丈夫だよな。
翔希になら、言っても…大丈夫だよな。
1枚のさっきの写真を出す。
「これは癒恋、これは俺、それでこの男は…俺の兄貴だ。」
「えっ…もう1人お兄さんがいたんですか?」
話すのに少し躊躇する。
「うん。俺の3つ上、だから今大学2年になるのかな。」
話を続けると翔希は真剣に聞いてくれた。うなずいたり、相槌をうったり。
「でも俺が中1のとき、兄ちゃんは…“消えた“」
「消え…た?」
兄ちゃんは“消えた“んだ。
そう、俺は思うことにしたんだ。