麻川くんより、バカでした。

1日目は高校生の入学式のこと。
最後の日は喧嘩のこと。
最後のページをめくると、そこには1通の手紙があった。
宛名は
『タツヤ,癒恋』
俺ら2人の名前。
それを見た瞬間に涙が一気に零れ落ちる。
『春斗』と書かれたその文字は
女の子のような可愛らしい文字で。
『日記』とはまるで別人が書いたような文字の丁寧さだった。

封筒をあけるのは癒恋がいたときのほうがいいと思ったが
すぐにでも中身を確認したかった。
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