悪魔と1ヶ月
なんて奇妙な光景なんだ。
一般人の家に不良がいるなんて
ありえない、ありえてほしくない
「あー、腹減ったな。なんか作れ」
か え れ !!
とは口に出せずにキッチンへ向かう私、
実に哀れである。
めんどくさいし炒飯でいいだろう。
材料もあんま残ってないし。
「……どうぞ」
「…手抜きじゃね?」
バルス!!
「いいから食いなよ…」
「まあ食ってやってもいいけど…
お前いつからタメ語なんだよ」
「別にいいじゃん。神木くん同じ学年なんだからさ」
ていうか貴様泊めてもらってる分際で家の主に敬語使わせるつもりだったのか
なんだかんだ言いながらパクパク食べる神木。
うまいとか感想ないのかこの男
「微妙」
「出てけ」
……ん?
「ピーマン食べれないの?」
さっきから皿の端によけてるけど。
「食えねぇんじゃねえ!!
嫌いなだけだ!!」
「いやそれ食えねぇんじゃん」
小学生かよ、と笑ったら犯すぞと言われ、ピーマンを口につっこまれました。
「んむっ、はぐっ」
「色気ねぇ声」
神木はそう言うと席をたった