秘密のMelo♪y⑤*NY編*
「うんっ、するわ!」
「…いいから。その宣言」
「……りんりん帰っちゃうの」
「! まお~❤❤なになになあに? りんりん帰っちゃいや?」
いらない宣言をして燃えていた花梨にふと声をかけたまおちゃん。
花梨は、目をハートにして駆け寄った。
「…うん…」
「可愛いっ! 分かった帰らな…」
「いやいや無理やろとりあえず! もっぺん来るんはいいとしても、帰らんのは無理やで学校行事なんやし」
「……チッ」
「舌打ちされた!? 俺悪ないのに!?」
まあこの場合…水を差したことが悪かったってことで。
ショックを受ける修平を見ながら、シュンをしっしっと端に追いやりソファに腰掛ける。
「…確かに花梨がいなくなると、真裕がより一層…こう…」
そんな僕を見て、まおちゃんに聞こえないように小さく言うシュン。
「まあ頑張りなよ」
「……おめェ、本当に冷てェよな」
「どこが?」
冷たいなんて言われたのは初めてだ。
心外だというのを全面に出し、シュンに目を向ける。
「まあ正確には、アイツら以外には…だがな」
「あいつらってまさか修平達のことかい? …馬鹿言わないでくれるかな」
僕は面倒二つ(別名花梨と修平)を抱えて心底めんどくさいというのに。
まるで“あいつらにはずいぶん気を許してる”みたいな言い方じゃないか。