秘密のMelo♪y⑤*NY編*
「マ…マ……」
一気に後ろめたさがあたしを襲った。
だって……ママをこんな風にしちゃったの、結果的にあたしだから…。
父様から犯人が捕まったって聞いたけど、でも…。
犯人のせいにしてしまうだけじゃ、とてもじゃないけど足りなかった。
「あ、いいのよそのままで。お父様から聞いたわ…」
「…!」
慌ててベッドから降りようとするあたしを制止するママ。
りんりんに椅子を差し出され、「ありがとう」と座った。
「ママ…」
ごめんね…。
…そう言おうと、ママの目を見つめて口を開いたときだった。
―ギュッ…
「…!?」
「ごめんね、まおちゃん…」
「え……?」
「…ごめんね」
マ…マ……?
「ど…」
どうして…ママが謝るの?
あたし、ママからかっくんを奪ったのに。
あの人、あたしと結婚なんてしなければ。
このニューヨークに一緒に行こうなんて言わなければ。
こんなことには、ならなかったんだよ?
どうして…どうして?