秘密のMelo♪y⑤*NY編*
固唾をのんで、返事を待った。
『……可能性としては、三十パーセント未満…といったところでしょう』
「…!!」
三十パーセント未満…だと…!?
なにを…言ってるんだ…?
声も出ずに、全員が立ち尽くした。
『……そう…ですか』
…ただ、数分後にお父さんがそう呟く声だけが、病院のロビーにひどく大きく響いたように思えた。
「…すまないね、君達。ホテルに帰ってゆっくり休むといい。真裕は病院に任せ、私は空港に行くとするよ」
「私も行きます」
「しかし…」
「行きます! 楓が…!」
楓のことも気になって仕方がない様子の花梨は、居ても立っても居られないという様子で真緒ちゃんのお父さんに着いて行くことを決めた。
「大丈夫か花梨。僕も行こうか?」
「……うん」
「ほな俺も行くわ。あいつ一発殴ったらなあかんからな…。こんだけ心配かけおって」
グッと拳を握りしめた修平と、花梨の横に立って歩いた。
『じゃあ、あたしここにいてもいい…?』
『ああ…』
ふと後ろに聞こえたのは、メイリーという彼女とシュンの会話だった。