秘密のMelo♪y⑤*NY編*
あせあせしながら本気でそう言うのはリジュという彼女で。
内容は、本気なだけにとっても失礼だ。
『チミチミ。ぼかぁへんなおじさんなんかじゃないやい』
『さ、梨音おいで』
「くうん」
「わーん。梨音のばかぁ」
ぐずりながらコロちゃんを抱きしめる真裕を可愛いなーなんて思いながら見つめた。
『…ところでおじさま、これは誰?』
ふと、ハディが真裕の傍らを指差してそう聞いた。
『ん? コロちゃんじゃないか』
『……』
なんだね。君が聞いたのに。
『じゃあこっちは?』
今度は真裕が抱きしめている方。
『だからコロちゃん』
『どっちもかいΣ』
ん? そおいえば。
「…おいおいまおや。なんでどっちもコロちゃんなんだ?」
「どっちもコロちゃんじゃねー」
「なぬ!?」
ど……。
「どっちもコロちゃんじゃなきゃなんだってゆーんだっ!」
「だから琥珀と梨音だったらっ」