秘密のMelo♪y⑤*NY編*
は……。
「はやくゆいなさいそおゆうことは」
「何度も言った」
「聞いてないぞぉぉっ」
ぶんぶんぶんっとかぶりを振りながら抗議するけれど、真裕の中ではもうこの話題は終わっていた。
「のどかわいた」
「聞けおんどれΣ」
まったく…。
しよーのない娘だなっ。
誰に似たんだか…ふっ。
『しよーのないのはパパだわよΣ』
『むっ。つまり真裕は私に似たと?』
『そおです』
ふむ…。
そおか…。
「だからこんなに可愛いのかぁぁ~~~っ!」
―ぴーっ
「坂本さんヘンな人いれちゃだめでしょ。早く追い出して」
『かっ、かしこまりましたっ…』
かしこまらないでさかもっちゃん!?
私君の主人の父だよ!?
追い出すのねえ、追い出すの?
ハラハラしていた私、間もなくやってきたさかもっちゃんに追い出された。
「申し訳ありません旦那様…」
「ふっ…」