秘密のMelo♪y⑤*NY編*
「…?」
膝の上で眠る琥珀を撫でながら、首を傾げた。
『おっほっほ❤これ以上言われたくなきゃ今すぐおいでなさいな❤期限切れになっちゃうじゃない』
しばらく頷きながら聞いていたメイリーだったけど…。
『っしゃ!』
電話を切ると同時に、ガッツポーズで地味にそう呟いた。
どうやら勝ったらしい。
凄いなそのネタ。どんなよ? ひょっとしたら……。
「世界を動かしてしまうんじゃないかしら!?」
『うん、それはないわ』
『そおだなー。あいつ個人のことだし』
「……」
…そ。
『やったわ!? ついに勝利したわ! 長期戦の賜物ね!?』
『いや、違うだろ』
ガッツポーズでえらく奮起しているメイリーに冷静に突っ込むのは、もちろん…。
『なによシュンー。人がいい気分になってるのに』
『いい気分じゃなく、いい気にだろ』
『殴るわよ!?Σ』
『ところでマヒロ、昨日はどうだったの?』
お菓子をつまみながらごろごろしながら聞いてくるハディ。
あたしは彼女に…言いたいっ!
質問の返事の前に、言いたいっ!
「…太る…」
『うっさいわよΣ』