秘密のMelo♪y⑤*NY編*
――蓮二サイド――
「うっ…ひっく……」
「花梨…もう泣き止め」
「だって…だって…!」
ったく…。意外とよく泣くやつだな…。
嬉し泣きでこう何十分も泣き続けられるものだろうか?
若干呆れつつも、ぽんぽんと花梨の背中を叩き続けた。
「うわーんっ! よかったよぉ真緒…!」
「ああ…もう。分かったから、一旦泣きや…」
『マヒロのばかぁ~! 心配したんだからもうっ、もうっ…! あ~ん!』
「……」
あそこにも…ずっと泣いてるのがいた…。
『メイリィ~~~!』
『ハーディ~!』
「女ってのはなんで嬉しいのに泣くんだ」
まったく。
シュンの言う通りだ。
素直に喜べばいいものを…。
「あ、あの…。水差すようで悪いんやけど、まだ大きな問題が残ってんで…?」
シュンと二人、呆れながら泣き喚く三人を見つめていたら。
すごく遠慮がちに、修平が言った。
「楓は……どこにおんねん?」
「……」
「……」
『……』
『……』
『……』
『……』