秘密のMelo♪y⑤*NY編*
『ねえそういえばさ、パパはどうしたの?』
『え?』
ぱくぱくとまんごーを口に放り込むあたしに、ふと思い出したように問うハディ。
くわえたまんま、振り返った。
『やだ可愛い❤』
『うぐえっ』
め、めいりー……っ。
く、苦しいっす…。
『ここ最近見ないよね』
『ああ…そういえば。どうりで静かだと思った』
『シュン失礼Σ』
事実だよハディ…。
『どーせなんかくだらねーこと考えてんじゃないのかなー』
『マヒロってやっぱりパパに冷たいわよね…』
『そーお?』
こんなもんじゃない。普通さ。
お皿の上のまんごーを早くも食べきったあたしは、リジュにありがとうと伝えた。
しかしその声……リジュの耳に届いたかどうか。
…だってね?
「聞きたまえ、みんなッッ!!」
……とかなんとか言いながら勢いよく飛び込んできた、噂の的がいたもんだから…。
「うっさい父様」
「それどこじゃないんだよ、聞きなさい真裕っ」