秘密のMelo♪y⑤*NY編*
「……ふう…」
なんか疲れたよ…。
もう分かんない。
なにを信じていいのか分かんないよ。
「はあ…」
寝ちゃおうかな。
寝ちゃおう。そうしよう。
「おやすみ琥珀、梨音。大人しくしてるんだよ」
二匹にキスをして、そのままぱたりと倒れるように眠った。
……はずだった。
『マヒロ、今ヒマ!?』
「……」
…そうね。
たった今寝ようとしてた。
それって…ヒマってことかもね…。
『なあに?』
『…あら?』
『?』
起き上がって聞き返すと、ふいにメイリーが顔をしかめた。
かと思えば、つかつかと歩み寄ってきて…。
―ぴとっ
「……?」
右手を自分のおでこに。
左手をあたしのおでこに当て考え込み始めた。
『熱、あるんじゃなくて?』