秘密のMelo♪y⑤*NY編*


楓くんである可能性が――…。


「極めて、高い…?」


なん…なんだ、それは…?

どういう意味だ…?


混乱して事態を飲み込めずにいるのは、なにも僕だけじゃない。


「あ……。で、も…。あくまで、可能性の話…ですよ、ね…?」


途切れ途切れ言うのは花梨。


「…そうとも言うが、言い方を変えれば…そうではない」


「どういう意味ですか…?」


「…九十九パーセントの可能性でも、“あくまで可能性の話”なんだよ。この意味が分かるね?」


「…!!」


…つまり。

ほぼ、間違いないと…。

そういう、ことか…。



―し…ん……




再びロビーは静まり返った。

あまりのことに、指一本動かすことすらできないでいるのだ。

呼吸をしてるのが精一杯―。


…頼む。

誰か、嘘だと言ってくれ…!



―ガタンッ



「! 花梨!」


「う…そ……でしょ…!?」


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