秘密のMelo♪y⑤*NY編*
……分かっていた。
『…すまない。余計なことを言ってしまった…』
……分かって…いた…。
『マヒロに……なんて…』
期待だって、してなかったし。
『私がなんとかしよう。君達を振り回してばかりで…本当にすまない』
覚悟だって、してたつもりだ。
『それなら最初から……あんなこと言ってほしくなかったです…』
……それなのに。
―カターンッ…
『!?』
『!』
『…!』
「っ…」
…それなのに、やっぱり。
どこかで信じたがっていた。
あの人は生きてるって。
きっといつか、戻ってきてくれるって。
そう、信じたがっていたんだ。