秘密のMelo♪y⑤*NY編*
「わっふ」
「うん?」
…どうしたのこの子。
なに今のヘンな声。
梨音だよね? 梨音だよね今の声?
「どったの」
「くう…」
あらら…。
どうしちゃったのかしらね。
珍しく甘えてきてる。
梨音はかっくんが大好きなのにねぇ…。
よしよし撫でながら、心当たりを探るも。
「……そういう気分なの?」
……としか…言いようが…。
「ま、気持ちは分かるよ」
うんうんと頷きながら見つめ合っていると。
「お前いつから犬と会話できるようになったんだ」
「…いつの間に」
なんか本気で心配するような表情で、父様が立っていた。
失礼ね。
大事なペットじゃない。お話くらいしますよ(たぶん)。
「あのな真裕」
「あれ。そういえば琥珀どこ?」
「うん? ああ…コロちゃんならあっちに寝…」
「コロちゃん違う!」
「は、はい」