秘密のMelo♪y⑤*NY編*

――洋平サイド――


やった…やったかもしれない。


「今度こそやったかもしれない!!」


この間のことがある。

まだ手放しに喜べない。


だけどテンション上がらずにいられるかっての!


「やっぱり信じてよかったんだ。私は、彼を」


彼に真裕を託して、間違いはなかった。

やっぱり彼は、真裕を愛している。


「楓くんの真裕への愛はきっと半端じゃないんだ!!」


「社長、先ほどからうるさすぎます」


「失礼だな社長に対してΣ」


しかしそんなものも今の私には気にならない。

今すぐに確認しなければ。

今度は、確実であると断定できない限り決して言うまい…。

もうあの子のあんな顔は見たくない。

それに…!


「もうあんなに怒られたくないやい!」


「だからうるさすぎます社長」


「だから失礼Σ」


ああ…どうしよう。

テンション上がる。

もう…! 破裂しそう!!


「今すぐこの場所へ向かえ。今すぐだ!」


「御意」


…待ってろよ真裕…。


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