秘密のMelo♪y⑤*NY編*
それでもやっぱり愛は勝つ!

――真裕サイド――


「っくしゅっ」


「だから言ったではありませんかっ。ああ…どうしましょうお風邪なんて…」


「ごめんにゃしゃ…はっちゅっ」


『…マヒロくしゃみまで可愛い』


「ふえ……っくしゅ!」


それどこじゃないってのに!

こっちは鼻がつまるわくしゃみはとまらないわ熱も出るわで…大変なのに。


……まあ…自業自得だけど…も…。


「いや、きっと偶然よ。たまたまタイミングが重なっただ…」


「だとしてもです。お待ちください。先生をお呼びします」


「はーい…」


まあ…こればっかりは、坂本さんが怒るのも無理はないと思う。

あのお庭に出た次の日から、いきなり熱出してぶっ倒れてるんだもんね。

間違いねーわね。


『抵抗力も免疫力も落ち切ってるだろうし、仕方ないわよ』


『そんな時に、この真冬の庭でぼけっとしてる方も方だがな』


『だって考えごとしてて…! つい!?』


こんなの言い訳にもならないと分かってはいるものの、言い訳せずにはいられない。

素直に認めるのもなんだかしゃくだった。


『まっ、ゆっくり休んでしっかり治すのよ』


『はい…』


『琥珀ちゃん達はあたし達が預かってるから大丈夫❤』


『はい…お願いします…』


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