秘密のMelo♪y⑤*NY編*
――洋平サイド――
遡ること二時間前。
ようやく待ち望んだ結果を手にした私は、とりあえずシュンくん達のもとへ向かった。
『っ…う…ひっく…』
「今度は絶対に間違いない。保証するよ」
『んっ…うあーん…っ』
「楓くんは、生きている」
『…!!』
私がこの目で見たわけではない。
しかし、彼を診たという医者と直接電話をしたんだ。
もちろんそれだけで間違いないと言い切るほどお人好しでもないがね。
詳しい状態は聞いていないが、とにかく生きていると。
その確証は得た。
『うえー…っく…! わあんっ! ひっ…く…!』
泣きじゃくる女の子達をそれぞれなだめる男の子達。
そんな彼らも、安堵や警戒や…色んな感情が入り混じった、複雑な顔をしていた。
「いつだって! 愛は勝ああぁぁあぁつ!! ……んだから❤大丈夫さ!」
パチンとウインクを決めた私、さすが! イケてる!
渋い! かっこいい!
「てなわけで今すぐに行こうと思う。君達も来る…」
『行く!』
『行きます!』
「…そ、そう」
「そのN病院てのにいるんですよね? そこどこっすか」
「ああ…それがね」