秘密のMelo♪y⑤*NY編*
奇跡は起こるから奇跡。
――蓮二サイド――
「……っ!!」
「花梨…?」
学校で突然携帯を持って飛び出した花梨。
その様子に思わずついて行った僕達は、またも急に泣き出した花梨を見て思わず顔を見合わせた。
「っ~~~!」
声も出せずにしゃがみ込んで膝を抱える花梨。
「どないしたん?」
「…っ…楓…っ…楓が…!」
声を震わせ、今にも泣き叫びそうなのをこらえているかのように。
絞り出すように、花梨は言った。
「楓…見つかったって…っ!」
「…!」
「!」
見つかった…!?
生きて…たのか…!?
「ど…どこに…」
「イギリスの病院ん~…っ!」
「は? イギリス?」
……事故現場は確かニューヨークじゃ…。
なんでまた?
「本当にイギリス?」
「だっでそういわれたんだものぉ~…」
…?
疑問には思ったけれど、それは後回し。
「じゃあ、ニューヨークじゃなくイギリスに向かうか」
…まずはこれだ。