秘密のMelo♪y⑤*NY編*
自分のために言っているようにも見えるが、まあそこは目をつぶろう。
なぜなら。
―ピキーン
…と、音がしたような気さえする。
きっと今、野木さんのスイッチが入った。
『わ、分かりました! では三時間で…!』
「ふっ…単純。…しかし悔しい」
…確かにな。
当主であるこの人を差し置いて、野木さんや坂本さん達にとっての一番は断然真裕だもんな。
まあ別にそれはそれでいいんだろうけど。真裕の専属なんだそうだし。
「!!」
『おお!?』
『わっΣど、どうしたのマヒロ』
「……え!? 誰!?」
『は!?Σ』
「……なんだメイリーじゃないっ。ここどこだっけ? あれ? 今…」
「なんかよく分からんが、そりゃ夢だ」
「夢か」
「おう。夢だ」
そんな中いきなり真裕が飛び起きて、びっくりもびっくり…それこそ心臓が止まるかと思ったけれど、納得するなり真裕はまた…。
「じゃあもう一回寝よう」
『…それはおやすみ』
「うん。夢の続き見れるかな」
『見れるんじゃない…?』