秘密のMelo♪y⑤*NY編*
―――……
「……けど…」
「…も、…ていい…」
「…んなこと…も…」
「……ん…」
…騒がしさに目を覚ました。
重い瞼をゆっくり開くと、徐々に意識が覚醒する。
「あ…まお…」
「大丈夫かまおたん」
「顔色、やっぱりよくないね」
りんりん…しゅっちゃん、蓮くん…?
「あ、まおパパ呼んでこようか」
「いいよ、あの人いるとなにかとうるさいから」
「おまっ、世界の藤峰洋平になんちゅう口の利きかたや!?」
「お前もうるさいね」
「ああ、もう! あんた達のやり取りからしてめんどくさいのよっ」
「……?」
あまりにいつも通りの光景に、思わずきょとんとしてしまった。
ひょっとして……ひょっとして夢だったの?
こっちが現実で、現実にはかっくんは…。
―ガラッ
『ちーっす!』
『バカ病院よ? 大声出さないっ』
『マヒロどう?』
『おい、お前なんか飲むもん買ってこいや』
『俺はお前のパシリじゃねーよ!?』
『だからうるさいったら』