秘密のMelo♪y⑤*NY編*
アッシュ…リジュ…。
みんなまで?
あ…れ…?
『よっ。元気?』
『バッカねー。元気なら誰が入院なんかするっていうのよ』
『…お前ね。俺の渾身の見舞い言葉をことごとく粉砕するんじゃねーよ』
ハディとアッシュのいつもの会話。
いまいち状況が掴みきれずにいた。
「全員集まるとさすがに…うっとうしいね」
「うっとうしいて!! えらいハッキリゆうたなお前っ」
…そう。いつも通り。
いつも通りなのに……足りなかった。
『レンジって俺のねーちゃんに似てんよ』
『あら。あんた姉ちゃんいたの』
『おうよ。こえぇぞ』
静かに微笑いながら…みんなを眺めてて。
時々シビアに斬り込んだり。
ふと…隣を見上げると、絶対にそこにいて、笑いかけてくれた。
「……」
ちらりと見上げてみるけれど、そこに望む姿はなくて。
「もそっとゆっくり喋ってよー」
「俺はな、英語ははろーとあいむそーりーひげそーりーしか知らんさかい」
『もはや日本語!?』
…だけど、目の前では変わらない光景。
でも。