秘密のMelo♪y⑤*NY編*
――シュンサイド――
『ド下手!!』
『罰金モノ!』
『出直して来い!』
『うっ……うるせーなっっ。俺は俳優じゃねーんだいっ』
病室を出るなり、四方八方から責められまくるアッシュ。
無理もねェ。
最後の動揺しきったありゃなんだ。
どうしようもねェなこの野郎。
『助けろシュン!』
『あいにく俺ァ、こっち側につくね』
『あんだとこんにゃろ…!』
トーゼン、味方なんかいるわきゃねーな。
花梨達でさえ見捨てている。
「あたし、デパートに買い物に行きたい」
見捨てているというよりもすでに眼中になかったらしいカリンが、突如そんなことを蓮二に言い出した。
「買い物ってなんでまた?」
「だってじっとしてられないんだもの! お人形とかあめだまとか買ってったら喜ぶかもよ!?」
「幼稚園児じゃあるめェし」
「うっさいわねシュンΣ」
そりゃあ確かに、普段の真裕は子どもみたいだが。
人形でもあめだまでも喜んでしまうだろうが。
今持って行ったところで、「いらない」で終わると思うぜ?
「だってじゃあ……どうしたらいいのよ…」