秘密のMelo♪y⑤*NY編*
ガラにもなく落ち込んだりする自分が滑稽で。
信じたくないなんて思ってる自分が滑稽で。
俺達でさえこんなにもショックを受けているのに、真裕は…なんてことを考える自分も、ひどく滑稽に思えた。
『…俺……』
『あ?』
『…………寝るわ』
『……勝手にしろ』
なんだよその宣言は。
いらねェだろが。
若干呆れつつも、アッシュのごまかしの下手さに笑った。
言いかけてやめたのがバレバレなんだよ…。
『な、なんだよその目は! 確かにまだ早いが…! あ、そういえば飯も食ってないが…! しかも風呂も入ってなかったけど…! …………寝るのやーめた』
『くくくっ…』
アホだこいつやっぱり。
『あーくそもう…。飯食い行こうぜ…』
『お前、アホさにかけちゃ右に出るものがいねェな。度が過ぎた天然の真裕もかなわねェよ』
『どういう意味だコラ!?』
しみじみ言いながらホテルの部屋を出ると、ちょうど隣の扉も開いた。
『あらアッシュ。…どうしたのいつにも増してアホみたいなオーラ出して』
『…俺、お前ら嫌いだよ』
『?』
『どうしたのかな』
『ね』
出てきた三人…リジュ、メイリー、ハディは、顔を見合わせて首を傾げた。