鳳凰に愛された
『でもね。フラれちゃったの。
まぁー自分に自信があった訳じゃないんだけど入学してからさっ、すごく優しくしてくれたり話しかけてくれたりしたからうまくいくと思ったんだよね。』
『そしたらさ、(お前の兄弟怖いんだよ)とか言われて逃げちゃった(笑) もちろん帰ってから弟に問いただしたの。そしたら…』
ーお前に男は一生必要ない。俺たちが守ってんだからな(笑)ー
『とか言われちゃって…すごく辛かった。後々聞いた話だとクラスの男子もだけど校内全男子にお兄ちゃんたちが宣告してたらしい。だからみんな優しかったんだよ。それを勝手に勘違いして…』
ガタッ ドサッ フワ…
あれ、あたし抱き締められてる?
陽「ごめん。何もしらないのに冷たくして。俺さ、姉貴がいんだよ。 姉貴は昔めちゃくちゃ優しかったんだよ。勉強もできたしとにかく何でもできたんだよ」
あっ 西宮君泣いてる。
陽「でもよ、高校受験で失敗したんだよ。先生とか親からの期待が大きすぎてその日熱出しちゃったんだよ。結果テストは受けたけどダメだったんだよ。なのに…先生も親も慰めず姉貴を攻めたんだよ…」
「姉貴は壊れてった。姉貴の怒りの捌け口は俺だった…。辞めて 痛いっていくら言っても聞いてくれなくて。 しかも親も見て見ぬふり。笑っちゃうよな。だから俺は女がダメなんだ。姉貴に見えちまう。」
『そっか。でもね?信じてみなくちゃ何も始まらないよ?』
ギュ…
手に力が入った
陽「分かってるんだ。でもどうしても拒否反応がでちまう」
『なら少しずつで良いと思う。』
陽「ありがとう。お前は大丈夫だ。愛羅、俺の事陽って呼んでいいぞ」
『うん!!陽これからよろしくね』