鏡の向こう



うわ……。



怪しい。




私に声を掛けた人は、

全身黒の、
水晶玉を持った女の人だった。




「貴女…、貴女の将来を占って差し上げましょう!!」


『結構です。』




てか、周りからの視線がイタいんですけど。



私が急いでその場を離れようと歩くと、


「貴女今日、フラれたでしょう。」



バッと振り返ってしまった。


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