今日からfamily!?


引き返してケータイを持ち主に返すと凄い勢いで奪い取られた。

やな感じ。


それから未玖達と合流して、3人でアッチかな?コッチかな?としながら、スタンプラリーを制覇した。

ゴールした頃にはお昼の時間になっていた。


「さ、お弁当食べよー」


今日も親分が作ってくれた絶品弁当なんだ!

お弁当ってステキ!


「その辺座ろうか」


未玖が近くにあったベンチを指した。


「俺、ここらでお暇(イトマ)させてもらいますよ」

「あ、そ?」

「行っちゃうの?」

「バスケ部んとこ混ざってくる」


豪くんが指差した場所には確かにバスケ部の男の子達が集まって騒いでいた。

確か豪くんもバスケ部だっけ。


「分かった!じゃあねェ」

「バイバーイ」

「じゃなー」


豪くんは走ってバスケ部に突っ込んでいった。

そのままスピードを緩めず、バスケ部の1人に跳び蹴りをくらわした。


わァお。


跳び蹴りをくらってすっ飛んだのは同じクラスの魚住くん。

通称さかなくん。

さかなくんは2年生初日にすっとぼけ発言をした彼だ。

彼もまたバスケ部員らしい。



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