今日からfamily!?


うそだ、うそだ。

落ち着け、落ち着け。


あたしは目を閉じた。

両手を胸の位置に持ってきて、深呼吸。

吸ってェ〜、吐いてェ〜。



「ちょっと潤!そんな悠長な事してる場合じゃないよ!」

「うっ!」


あたしが落ち着こうとしているのに、未玖はあたしの腕を掴んで現実に引き戻す。


あぁ、もう!

あたしだって頭の整理くらいしたいよ!


「バレてるって何で!?だってあたしみんなに言わないでってちゃんとお願いしてあるよ!?」

「どーも飛鷹海里がうっかり言っちゃったくさい」

「はい!?」


海里くんが言っちゃった!?

そういえば海里くんはあたしが内緒にしてって言った時も納得してない感じだった。

あの人はそれがバレてあたしがどんなに危険な目に遭うか分かってないんだよ。

だからうっかり言っちゃうんだよ。


「潤大丈夫?まだ何もされてない?」

「あ……」

「なんかあった?」


未玖は今あった出来事を知らないんだ。

呼び出しされた事。



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