今日からfamily!?
でも余計な心配はかけたくない。
あたしのせいで未玖に何かあっても嫌だし。
「ううん。今のところ大丈夫」
あたしは未玖に笑顔を向けた。
そんなあたしを見て未玖はほっと胸をなで下ろす。
バレてない。
あたしの強がりの、精一杯の笑顔はバレてない。
大丈夫だよ。
あたしは大丈夫。
相手は女の子だよ?
たいした力は無いじゃない。
酷い事って言ったって限度があるでしょ?
ごく普通の女子高生がやる事なんてたかが知れてる。
大丈夫。
大丈夫。
「潤?」
未玖が心配そうにあたしの顔を覗いてきた。
「大丈夫だって!」
そう、それは未玖に言いながら自分自身に言った。
そう思っていればきっと大丈夫。
負けないんだ、あたしは。