今日からfamily!?
謎の行動と突然の変化
次の日の朝。
支度を終え部屋から出ると、丁度颯先輩も部屋から出てくるところだった。
「あ、お早うございます」
「……」
颯先輩は何も言わず、ただあたしを見た。
いつものことだよ。
挨拶が返ってくる訳ないじゃん。
わかってますよ。
「ん」
「……え?」
何?
今のは何?
もしかして、もしかして挨拶返してくれたの!?
そんな浮かれ気分なあたしを颯先輩は冷ややかな目で見ていた。
あれ?
今のは幻聴だったの?
表情はいつもとかわらず、冷たいのは気のせい?
あ、でも!
「顔色良さそうですね」
「…まあ」
「熱は下がりました?」
「あぁ」
「そっか。良かった」
あれから心配だったんだよね。
病人にあの喧しい人たち任せてきちゃって。
そういえば、あの二人どうしたんだろう?